2012/10/01 現実になる姿がカラーで見えているか

京セラKDDI設立。新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学生き方に学ぶ/外食業界に生きる人間として「現実になる姿がカラーで見えているか」


物事成就の母体は強烈な願望である。あまり科学的とはいえない言葉ですから、これを単なる精神論として退けたがる人もいることでしょう。しかし思いつづけ考え抜いていると、実際に結末が見えてくるということが起こるものです。

つまりああなったらいい、こうしたいということを強く思いさらには強く思うだけでなく、その実現へのプロセスを頭の中で真剣に、こうしてああしてと幾度も考え、シミュレーションを繰り返す。


最初は夢でしかなかったものがしだいに現実に近づきやがて夢と現実の境目がなくなってすでに実現したことであるかのように、その達成した状態、完成した形が頭の中に、あるいは目の前に克明に思い描けるようになるのです。

しかもそれが白黒で見えるうちはまだ不十分で、より現実に近くカラーで見えてくるそんな状態がリアルに起こってくるものなのです。以前、私と同年代の有名大学を出た研究者がいました。その人ガ部下とともに苦労して、何か月の試行錯誤の末、一つの製品を完成させました。


しかし私はその製品を見るやいなや、にべもなく「ダメだ」突き返したのです。「なぜですか。お客さんが要求する性能そのまま製品ですよ」彼は食ってかかってきました。「違う。私が期待していたもっとレベルの高いものだ。だいいち色がくすんでいるじゃないか。あなたも技術者なら、色が悪いなんで情緒的なことをいわないでください。これは工業製品です。


もっと科学的、合理的に評価してもらわないと困ります。情緒的だといわれようが、私に見えていたものは、こんなすんだ色のセラミックではない。だからダメだと、私はやり直しを命じたのです。それまでの彼の苦労や突き返された怒りは百も承知の上です。そこで何度もやり直しをさせた結果、とうとう最後には理想的の製品を完成させることに成功したのです。


外食業界に生きる人間として理想と現実に差異があることは日常茶飯事であり、常に仕事に前向きな姿勢で業務に取り組むことは当然のことのように上司から命令されることだ。勿論業務内容や目標に対する成果が達成できていなければ叱咤激励を受けるケースも多々あるだろうし、仕事の具体的な進め方の教育を受けることもあるだろう。


しかし忘れてはならないことは、常に仕事への強烈な思い込や達成させるための努力を継続していく実践がなければ現実のものとはならないことだ。


よく仕事の目標やどのようになりたいかなど夢に向かって進むプロセスはがむしゃらだけでは成し遂げることはできない。その実現へ向かってのシミュレーションをしたり、仕事達成までのプロセスを頭の中で常に学習していく必要があろう。


時には、常に夢に描くように寝る前にその夢や目標が現実になるように達成する夢を見ることが大切である。特に現場への数値目標や達成への指示や命令は過酷なものであり、努力せずにあきらめてしまう人もいるが、物事は最初から諦めてしまっては前に進むことはないことを忘れてはならない。


自分の満足いく仕事をしたいという強い思いがあればこそ、自分の掲げた目標や夢を実現することがリアルに見えてくるようになることを理解し日々努力することが大切である。常に夢の扉を開けるのはあなた自身の努力と常に思い続ける執念を持つことだ。


メールマガジン 発行者 AFD CONSULTANTS 竹谷稔宏