2013/03/01 世の風潮に惑わされず、原理原則を死守できるか

京セラKDDI設立。新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学生き方に学ぶ/外食業界に生きる人間として「世の風潮に惑わされず、原理原則を死守できるか」

原理原則に基づいた哲学をしっかりと定めて、それに沿って生きることは、物事を成功へと導き、人生に大きな実りをもたらします。しかしそれは決しておもしろおかしい楽な道ではありません。哲学に準じて生きるということは、おのれを律し、縛っていくということであり、むしろ苦しみを伴うことが多い。ときには、「損をする」こともある苦難の道を行くことでもあります。おのれに二つの道があって、どちらをえらぼうか迷ったよきに目で見れば、確固たる哲学に基づいて起こした行動は、決して損にはならないものです。


一時的には損にみえても、やがてかならず、「利」となって戻ってくるし、大きく道を誤ることもありません。たとえば、日本経済はいまだバブルの後遺症から抜け出せませんが、当時多くの企業がわれ先にと不動産の投機に血道をあげました。土地を所有し転売するだけで、その資産価値が上がっていく。しかしバブルがはじけるとともに、価値を生むはずの資産は一転して負の財産に変わり、多くの企業が不良債権を抱えることになりました。


でもたしかな原理原則、哲学をもっていれば、どんな状況の中でも私は、土地を右から左に動かすだけで多大な利益を発生するなんて、そんなうまい話があるはずがない。つまり「額に汗して自分が稼いだお金だけが、ほんとうの利益なのだ」私にそんなきわめて単純な信念がありました。


それは人間として正しいことを貫くという原理原則に基づいたものでした。ですから巨額の投資利益のことを聞いても、「欲張ってはならない」と自戒することはあっても、それに心を動かされることはなかったのです。

このように、損をしてでも守るべき哲学、苦を承知で引き受けられる覚悟、それが自分の中にあるかどうか。それこそが本物の生き方ができるかどうか、成功の果実を得ることができるかどうかの分水嶺(分岐点)になるのではないでしょうか。


外食業界においても、一過性の成功法として流行に乗ったビジ守ることより一時的に短期是間で儲けを最大限に現れできる飲食店の商品を常に探している人も少なくないことだ。但しそのヒット商品を生み出せたとしても一過性の人気でライフスタイルを終えていく運命にあるだろう。つまりそのような流行商品や料理には、やがて衰退しビジネスとしても成立しなくなることを忘れてはならない。


飲食店の経営にも、ビジネスとしての原理原則があるという理論があることだ。その原理原則を無視して成功しているビジネスは(一過性の成功はあろうとも)、どこか歯車がくるってくると、そのビジネスは衰退し、経営的は先ゆかなくなるという理屈は数多くの経営者が経験してきていることだ。つまり飲食店における経営の利益構造の原理原則を逸脱した経営手法はなかなか存在しにくいことであり、一時的な成功法は見出せたとしてもやがては衰退していく運命にあることを理解しておかなければならない。すべての物事には、原理原則という普遍的理論があるように、原理原則を無視して成功するビジネスや道理はないことを忘れてはならない。


メールマガジン 発行者 AFD CONSULTANTS 竹谷稔宏