2013/04/01 迷ったときの道しるべとなる生きた哲学

京セラKDDI設立。新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学生き方に学ぶ/外食業界に生きる人間として「迷ったときの道しるべとなる生きた哲学」

人間としてのもっとも正しい生き方へと導くシンブルな原理原則、それはすなわち、哲学といいかえてもよいでしょう。しかしそれはこむずかしい理屈ばかりの机上の学問ではない、経験と実践から生み出された生きた哲学のこと。


なぜ、そのような哲学を確立しなければならないかといえば、人生のさまざまな局面で迷い、悩み、苦しみ、困ったときに、そのような原理原則が、どの道を選び、どう行動すれはいいのかという判断基準となるからです。人生を歩んでいく途上では、至るところで決断をくださなくてはいけない場合が出てきます。すなわち、そのような判断を積み重ねた結果がいまの人生を決めていくのです。したがって、その判断や選択の基準となる原理原則をもっているかどうか。それが、私たちの人生の様相をまったく異なったものにしてしまうのです。


指針なき選択は海図を持たない航海のようなものであり、哲学不在の行動は灯火もなしに暗い夜道を進むようなものです。哲学といってわかりにくければ、自分のなりの人生観、倫理観、あるいは理念や道徳といいかえてもいい。そうしたものが、いわば生きる基軸となり、迷ったときに立ち返るべき原点として機能します。


事業の原理原則はどこにあるか。会社の私益 やメンツにあるのではない。それは社会や人の役に立つことにあるべきだ。そうであれば、単に合併をしただけではその責務を果たせない。経営責任を明確にして、新しい会社をできるだけ早く軌道に乗せ、長期的にも安定した経営を行わなくては市場に真の競争を喚起 できないし、利用者や社会に利益をもたらすこともない。自分たちの利益ではなく他者の利益を第一義とする。その経営の原理原則を貫いたことが成功への道をつないだのです。


外食業界においても同様に飲食店の経営の原理原則を見失っては何事もうまくいかないことが多いくことだろう。よく飲食店の基本としては、ビジネスの成功法はいかにQ(クオリティー)S(サービス)C(クレンリネス)+V(付加価値)のバランスが整っていなければビジネスとしては成立しないという原則があるが、しかしなかなかその原理原則を実践できていない店が多く、店によって盛衰がはっきりしてしまうことだろう。


特に外食の場合には、販売促進でビジネスの主軸である料理内容や低価格化を武器にすることも多く、本来てあれば、主軸料理の価値を下げてしまってはビジネスとしては逆効果になる場合も少なくないことだ。やはり飲食店の基本としては、生活者の満足感を創出しなければビジネスとしては成立しにくいという現実を忘れてはならない。


勿論、時代に適合していなければ、生活者に支持されないビジネスもあれば、行列が絶えないほどに繁盛店になる場合も少なくないことだ。時には原理原則を違った角度(低価格高付加価値)を提案し繁盛店になっている店も多々あるものの、基本的には飲食店の生活者に支持される基本を逸脱していないことが成功を生み出していることを理解しなければならない。つまりその店に集まる生活者の利益をまず第一に考えるという発想を現実化することこそ、飲食店の成功へ導くためのポイントであることを忘れてはならない。


メールマガジン 発行者 AFD CONSULTANTS 竹谷稔宏