2013/08/01 考え方のベクトルが人生すべての方向性を決める

京セラKDDI設立。新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学生き方に学ぶ/外食業界に生きる人間として「考え方のベクトルが人生すべての方向性を決める」


現実に仕事、単純さというものが、「普遍性」に通じていると私は考えています。この「人生の方程式」とは人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力という方程式で表される法則です。この式のなかでもっとも重要なことは、「考え方」というファクターです。そのポイントは掛け算である点にあります。たとえば、頭脳明晰(せき)で90点の能力を持つ人がいたとします。


しかしこの人がその能力を鼻にかけて努力を怠り、30点の熱意しか発揮しなかったとすれば、その積は2700点にとどまります自覚しその分を努力でカバーしようと、60点を超えるようなあふれるほどの熱意をもって仕事に取り組んだとすれば、どうなるか。その積は5400点。前者の才あっても熱なしの人物よりも、倍の仕事を成し遂げられる計算になります。

さらにそこに考え方の点数が掛け合わされます。この考え方がもっとも重要なのは、それが方向性も表しているからです。つまり考え方には、いい考えもあれば悪い考えもある。プラスの方向に向かってもてる熱意や能力を発揮する生き方もあれば、マイナスの方向へ向けてその熱意や能力を使う人もいるのです。


したがってこの考え方という要素にだけはマイナス点も存在し、熱意や能力の点数が高くても、この考え方がマイナスであったら、掛け算の答え(人生や仕事の結果)もマイナスになってしまいます。才能に恵まれた人が熱意を傾けて、詐欺や窃盗などの犯罪という「仕事」に励んでもそもそも考え方がマイナス方向に働いているのでけっしてよい結果は得られないでしょう。

このように人生の方程式は掛け算で表されるがゆえに、まず考え方が正しい方向に発揮されなければなりません。さもなければ、どれほどすぐれた能力をもち、強い熱意を抱こうとも、それは宝の持ち腐れどころか、かえって社会に害をなすことにもなりかねないのです。


外食業界の仕事も同様に、物事や仕事へ対する熱意や思い入れで人それぞれに能力を発揮する差が生じてくるものであり、常に仕事へ前向きの人と仕事につまづき前に進む人ではおのずと成果達成への速さも異なってくることだ。外食業界は産業という名の人々のサービス介在によって成り立っている労働集約型ビジネスであることは永久に変わらぬ宿命であることを忘れてはならない。


飲食店の現場で働く人は生身の人間である故に、日々によっては様々な難題にぶつかり悩むこともしばしばであることだ。それはむしろ当たり前のこととして上層部は理解し現場の現実に合わせた指導やアドバイス、スキルアップなどを常にしていかなければならないことを自覚しておかなければならない。ある意味でいうならば、仕事や物事への考え方や心の持つ方などメンタル的要素を個別に指導する手法が求められてきている。


いわば「仕事の結果は考え方×熱意×熱意」であることの何物でもないこと十分に理解し、いかに実践に生かしていけるか否かが、トップ、ミドルマネジメントに必須の指導スキルであることを忘れてはならない。全てに通じる道として熱意なきところに成功はない。


メールマガジン 発行者 AFD CONSULTANTS 竹谷稔宏