2015/05/01企業の海外戦略/アジア圏の進出に企業戦略の舵をとれ(竹谷稔宏)

2015/05/01企業の海外戦略/アジア圏の進出に企業戦略の舵をとれ(竹谷稔宏)

大手外食企業は、新しい市場を求めて続々と欧米やアジア圏に進出を模索していることである。しかしまずこの進出には業種・業態によっては成功も撤退など大きなリスクを伴うことを理解しておかなければならない。

また今後の企業戦略としては(日本市場だけに終始せずに)、海外展開にも積極的に取り組み方向性を模索し活路を見出していく必要があるだろう。つまり海外進出とは、欧米への進出ではなく、アジア圏(バンコク、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジアといった東南アジア市場などこれから発展性のある国)へ進出するということが、企業としての大きな展開の方向性があることだ。

しかし注意しなければならないことは、欧米・アジア圏の進出に関わらず、食文化や習慣の違いなど、その内容を十分に事前調査なしには(軽々しく先行企業の成功にあやかろうと)、進出に突っ走ることは危険性が高いことであり、事前にアジア圏への進出を果たしている成功企業の詳細分析を徹底的にすることが大切である。

つまりその成功事例を自社の飲食店や業態に移行して向き不向きの総合評価や業態調整をしなければ、たやすく成功という成果をあげることは難しいことを理解しておかなければならない(そうそうに柳の下にドジョウはいないもの)。むしろ慎重に行動して調度よいバランスになると思っていた方が賢明であろう。

また日本の和食が、世界の無形文化遺産に登録されたことは、伝統的な食文化に対して世界的評価を受けたものの、あくまでも和食割烹という伝統料理であり、ただ単に和食という料理を一括りにすることはできないことであり、現に若者の和食離れや和食の継承をどのように考えるのかなどまだまだ課題は大きいことを忘れてはならない。

しかしこの文化遺産に登録されたことを配慮すれば、むしろ海外進出は和食文化を現地の文化との融合と調整を図り進出する絶好のチャンスなのかもしれない。

それはあくまでも認知が高い日本和食文化(割烹)というカテゴリーに限定されることを理解しておかなければならない。

そうはいうものの、現実に寿司文化は世界的に広がっているように、ただ単に割烹というカテゴリーに左右されず、和食料理そのものに世界の熱い視線が集まっていることも現実であり、海外へ訪問すると、回転すし店では奇妙な寿司が寿司レーンを回っていることも事実であり、和食という料理文化が世界的に認知されつつあることも、外食企業が海外に活路を見出すためのひとつの道であることを自覚しておかなければならない。

また日本の将来的な現実は少子高齢化、人口減少を配慮すれば、既存店の売上減少や客数減は現実的な問題であり、継続的成長を望むのであれば、その市場を海外に向けていくことは企業にとって必須条件であることを忘れてはならない。

 

 

 

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