2018年09月29日 外食事情編 外食企業は多様化する生活者にどのように対応すべきか

いまや外食企業は先行きが見えない時代へと突入しているばかりか、社会景気の衰退や未曽有の震災や出来事など生活者の生活そのものを脅かす状況が後を絶たない。

また外食業界もこの影響を受け客数減少、売上不振など再生へ向けての戦略や戦術展開が急がれているものの、急速な景気回復には繋がっていないことが現実であろう。もはや単なる小手先の戦略や手法では顧客を集めることができない時代に入っているという現実を自覚しなければならない。

さらに今こそ企業の思想やこだわりが問われるといってもよいだろうし、勿論業種業態によってもその内容が異なるように、各企業戦略を具体的に模索、再検証する必要があることは確かであろう。

しかし目先だけの料理の低価格化戦略は集客には即効性はあるものの、客数増加は一時的であり長く効果が続かないはずであり、むしろ安売りを継続すればするほど商品価値を低下させることになり、長いスパンで考えると理想的な戦略とはいえないことを忘れてはならない。

今後の企業の戦略のあり方や方向性を分析検討すれば、例えば以下の項目通りであろう(箇条書きにする)。

1.時代の変化や生活者のニーズやライフスタイルを読みとること

2.生活者は食に対して何を求めているかを検証すること

3.業種業態で繁盛している店の理由を分析すること

4.企業側マーケティングは止め生活者側の視点に立った戦略を構築すること

5.料理に対するこだわり、安全性、細部情報を開示すること

6.他社との差別化を明確化すること

7.付加価値に対する認識を明確に持つこと

8.安直な思想で業態を発信しないこと

など細部に渡って企業戦略を見直すことが大切になることを理解しておかなければならない。

つまり今の外食業界に共通する戦略は低価格化による集客に視点が偏ったものであり将来的な発展性が欠落していることを自覚しなければならない。また現状はあくまでも即効性のある戦略に終始していることであり、本来であれば、もっと長いスパンで企業のあり方を再認識することが求められなければならないだろう。

いまや当たり前のことを普通に継続しても顧客は集客できないことを認識すべきであろうし、むしろ時代の変化に合わせて企業のあり方を再構築することで、新たな企業の進むべき方向性を見出さなければならない。また常に生活者のニーズや嗜好を深く読み取る努力や求められる外食のあり方を模索することが、これからの外食企業になくてはならない思想になることを自覚しておくことである。

もし進む方向性が見えないのであれば、全ての仕組みや環境を一度ぶち壊してしまえばよいことだろうし、つまらぬ固定概念や組織の仕組みに縛られていては、新しい戦略や戦術を生み出すことはできない。真の企業改革を目指すならば、原点に回帰することこそ、新たな思想や進むべき方向性が見えてくるに違いない。