2016年09月01日 「2具体的な目標を掲げ、 部下を巻き込みながら計画を立てる」

2016/0901/京セラ・KDDI設立。日本航空では会社更生法の適用から2年で営業利益2,000億円というV字回復をやってのけた新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学「人を生かす」に学ぶ/外食業界に生きる

人間として「リーダーの役割10カ条「2具体的な目標を掲げ、部下を巻き込みながら計画を立てる」/竹谷稔宏

事業の目的や意義を明確に示し、それを部下と共有することができれば、次に具体的な目標、計画を立てることが求められます。目標や計画を立てるにあたって、リーダーはその中心とならなければなりません。その際に、リーダーは幅広く部下の意見を聞き、周知を集めることが必要です。これは、目標や計画の策定段階から部下を巻き込み、「自分たちが立てる計画である」という意識を持ってもらう、つまり経営参画しているという意識を持ってもらうことが重要だからです。

しかし、新しい事業を立ち上げるときや、大きな商機をとらえられそうな局面などでは、目標を立てるだけでなく、その目標を立てる必要がある場合もあります。この場合、リーダーは目標を立てるだけではなく、その目標を達成するための具体的な方法を考えていなくてはなりません。そして、なぜそのような目標を揚げたのか、その目標に対する自らの思いを語ると同時に、達成するための方法を示さなくてはならないのです。部下がその目標に心から納得し、その達成に向けて一緒に燃え上がってくれるようになるまで、徹底的に話し込んでいくことが大切です。

私はそのための朝礼や会議、コンパと呼ばれる飲み会など、あらゆる機会をとらえては、「何故その目標を目指すのか」「どうすれば目標を達成できるのか」などの話をするように努めてきました。特にコンパでは、部下と酒を酌み交わし、お互いに胸襟を開いて、徹底的に話し込むことを大切にしてきました。リーダーと同じレベルにまで部下の士気を高めることができて初めて、全員の力を終結させることができ、目標を達成することができるのです。

外食業においても上司と部下の関係は、なぜならば人が人を教育したり、モチベーションアップをしたり、常に叱咤激励をしたりするなど、仕事内容に関わらず、さほど変わるものではないことであろう。

経営陣や上司という立場にいる人は、常に部下に対して目標や自己実現のための激励や成功へのアドバイス惜しまないことであり、伸びる会社は、ヒューマンリレーション(人的関係性)がうまく機能していることを忘れてはならない。

勿論、仕事に対しては、厳しく接する一面はあろうとも(上司、部下の立場の関係はあっても)、所詮、人と人の関係性は大きく変わるものではなく、人間的に部下に接してこそ、高い目標を乗り越えることとも可能になるである。

よくあまりにも高い目標や売上数値を部下に強いることは、業界に関わらず、多くあることであるものの、その目標に対してのアドバイスや達成へのフォローアップを欠かしてはならない。とかく上司として部下に命令、業務指示で終わってしまっていることが多く、せっかくの部下の士気を削ぐようなことも平気で発言する上司もいることである。

むしろ上司、リーダーとしての立場であれば、その目標達成のためのアドバイスや一緒に努力する姿勢を持ってこそ、人を生かす原点であることを忘れてはならない。

「部下は業務命令だけでは動かないもの、上司としてのリーダーシップを持つことだ」