2017年05月01日 「人格を高める二つの方法」

2017/05/01京セラ・KDDI設立。日本航空では会社更生法の適用から2年で営業利益2,000億円というV字回復をやってのけた新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学「人を生かす」に学ぶ/外食業界に生きる人間として「人格を高める二つの方法」竹谷稔宏

人格を高め、人柄をよくしていくには二つの方法があります。一つは先人の教えを学ぶことです。私の場合には、安岡正篤さんが解釈される中国の古典などから「人間としてどうあるべきか」ということ、またはヨガの哲人である中村天風さん、あるいは二宮尊徳が持っていた哲学などを学び、自分のものにしようと思いました。その前は、私の両親から教わった「人間として何が正しいのか」というプリミティブなことをベースに経営をしていこうと思いました。

プリミティブなものから始まって、だんだんと高度なものを勉強し、それを自分の価値観に、自分の哲学にしてきたわけですが、そういう「先人に学ぶ」ことも人間をつくっていきます。

もう一つは、やはり善きことをなす、つまり「利他の行為」です。「積善の家に余慶あり」「情けは人のためにならず」ということに、他人様のために尽す、善きことを行うことは、自分の人格を高めることにもなっていくのです。

何といっても社長は、最終的な決断をしなければならない。そのときに、立派な哲学を持っているのか、つまり心の座標軸を持っていることが決め手になるのです。

外食業界においても優秀な経営の神様を創出してきていることを配慮すれば、経営の先人から学ことは多くあるだろう。しかしその先人の経験をどのように生かせるかあるいは生かせないかは、その人格によって大きく変わるものであるし、独自の自己研鑽で自分のメンタルを維持できる人は多くいることだ。

その逆に自分の仕事や目標に向かって人格を形成できない人も多くいるだろうし、ただ単に先人の教えに頼ってばかりではうまくいかないことも現実であろう。やはり大切なことは、先人や尊敬する先輩から教えを乞うことは多く、いかにその姿勢や考え方を自分のものにできるか否かである。

人間はわがままな生き物であり、ついつい自分勝手になってしまうものであり、自己研鑽を忘れてしまう生き物である。しかし常に謙虚さを忘れずに、人のために何ができるという姿勢を持っていれば(利他の行為)、自然と人格形成に繋がるものであり、人間として永久に学ぶ心で物事に対する謙虚さを忘れてはならない。

やはり人間として人格を高めていくためには、自分に厳しく、人にやさしくということは理想であるものの、そう簡単なーにはその姿勢で物事に接することができないことがほとんどであろう。

つまりいかに人間として年齢を重ねていく上で大切なことは、ただ単に仕事に没頭するだけではなく、人格も合わせて向上していく姿勢を持つことが理想的であことを肝に銘じておくことである。