2017年06月01日 「トップとナンバーツーの責任の重さには雲泥の差がある」

2017/06/01京セラ・KDDI設立。日本航空では会社更生法の適用から2年で営業利益2,000億円というV字回復をやってのけた新時代経営リーダー稲盛和夫の経営哲学「人を生かす」に学ぶ/外食業界に生きる人間として「トップとナンバーツーの責任の重さには雲泥の差がある」竹谷稔宏

よく「企業のトップとナンバーツーとの差は、外見的にはあまりないように見える。しかし、その責任の幅、重さたるや雲泥のサがある」と言われています。あなたの場合には、社長になられましたけども、お父さんから見ればまだナンバーツーですから本当の意味でのトップとは違います。

トップになった人が「今まで社長を外から見て、あのくらいは字武辺でもできると思っていた。しかし、いざ社長になってみてその責任の重さに驚く。

副社長時代、専務時代に社長と同じような仕事をしてきたと思っていたのに、実際に社長になった瞬間、まったく仕事をしてきたか、それともサラリーマン的な経営者としてものごとを判断してきたかの違いだろうと思います。

あなたの場合には、社長になられたといっても、まだお父とうさんがおられるから、そこまでの実感はわかないかもしれません。

しかし500名もの社員がおられる大きな会社ですから、その大きな組織を動かしていくために、ぜひとも今から大きな集団のトップとして、いかにあるべきかを勉強し人間性を高めていってください。

外食業界においても食に関わる企業のトップや経営陣の立場は同様であり、創業者(先代)が築き上げてきた売上や信頼をそのまま受け継ぐことはなかなか難しいのが現実であろう。

勿論、優秀な後継者は多々いるものの、一般的には、先代と同様に売上や信頼を継承できないことが本音のところである。

これから先代の業務を継承していかなければならない立場にある経営陣としての姿勢は、常に緊張感と現実を直視することが大切であることである。

また先代の業務を継承する前には、先代の全ての所作や考え方その他あらゆる生き方を体系化して少しでもその姿勢に近づける努力をすることである。

つまりトップの仕事を外観から見ることと、その仕事や姿勢を内面的に分析し、自己研鑽するのではその立場になると大きく差ができることを認識しておくことを忘れてはならない。

むしろ先代トップからバトンタッチをするまでに「何を学び」、「どのようなトップになるのが理想的であるのか」など、自分自身が精神的且つ行動的にその内容を検討しておくことであろう。

決して背伸びする必要はないだろうし、自分のトップとしての継承するべき姿を学ぶべきである。

今後トップを継承した場合には、トップ同様に同じ見方や考え方やその業務を進めることは、ほとんど不可能と思うべきであり、自分の立場に置き換えて日々の自己研鑽に邁進しておくことが大切であることを忘れてはならない。